神経科学と、ボイストレーニング界の今後の課題。
ボイストレーニング界の世界的に有名な人物といえば、
フレデリック・フースラーや、コーネリウス・リードなど、
『◯◯唱法』を唱えた人物がいる。
そんな世界中で受け継がれているような発声法も、、、
一部のマニアだけが知っている名前であり、
一般、99.9%の人には、
特段興味のない話なのだ。
『発声』とは、ほぼ全ての人間が毎日コミュニケーションツールの要としているにも関わらず、
多くの人がそれをトレーニングするということに、
全く興味がないのである。
生活に支障が出る不調が起きてからも、
多くの人が、結局またその不調が起きるような発声をし続けてしまうのである。
特に僕の元に来る方で多いのが、
『機能性発声障害と言われた』
『医療機関にあとはもう手術しかないと言われた。』
『病院に行ってリハビリしても数ヶ月治らない。』
と、もがきながら、
本屋で偶然見つけたちょっとふざけたように見える僕の講座に、
最後の砦のごとくいらっしゃる方が多い。
『こんな声の出ない私でも受講していいのでしょうか、、、?』
というのも、よくある質問だ。
、、、
いいから、来なさい。
僕を侮るなかれ。
同じ『発声の専門家』の中でも、
僕は『ボイストレーナー』としてのプロなのだ。
医者やリハビリの先生から比べるとかなり下位にされてしまう。
むしろ通常、一般的感覚の中では、
ピラミッドの中に入ってすらないと思う。
自称ボイストレーナーですら、
不調が起きたらまず医者の世話になる人だらけなのだから。
考えてほしい。
治療が終わった後、
発声に関して 予防医療 が出来るのは、
唯一、
我々ボイストレーナーなのではないだろうか?
再発しない日々の方法を知り、
実践していくことが一番の治療で、
一番大切であり、
その指導を研究すべきなのが、 『ボイストレーナー』 なのである。
誰もその考えに至らないのも、
とにかく我が国のボイストレーニングのレベルは、
現状、相当低い。
もしかしたら、世界的にも、かもしれない。
もちろん、
アカデミックに知識を持ち、わかりやすく伝えられる先生も沢山いるが、
その殆どが筋肉の解剖学であり、
それをコントロールする、
喉の不調の殆どは根幹を辿ればまず神経異常なのだが、
それを守る指導ができるトレーナーがいない。
となれば、医師に薬を処方してもらうことが、
ヒエラルキーの頂点に来てしまっても、
致し方ないのである。
Wikipediaの、ボイストレーナーの項目に、納得する言葉が書いてある。
科学的研究と実践の乖離編集
音声学や耳鼻咽喉学の専門家には、歌手や舞台俳優として一定の能力を持ったアマチュアはいても一流の人物は少なく、優れたプロの歌手や舞台俳優には音声学や耳鼻咽喉学についての知識が不十分であることが多い。
そのためか、学問的研究者は机上の論理のみをもって伝統的指導法や発声法を「誤りである」と決め付けることが多く、逆に現場の人物は個人の感覚に頼った非科学的で音声学的に間違った説明や指導を行うことが多い。
一方、この乖離を埋めるべく、優れたプロの歌手が耳鼻咽喉科医の監修を受けたり[5]解剖学の指導を医学部まで受けに行く例[6]、医師が歌手と共同しボイストレーニングを行う例[7]も見受けられる。
これはぼくが今解説したことのそのまんまだ。
要するに、
医学と現場を繋ぐことのできる、
本当の意味での
『ボイストレーナー』を育てていかなければいけないのである。
これはこの業界最大の課題だが、
難しく、世界をひっくり返すようなことなので、
誰も辿り着けずにいるのである。
というかは、そもそもボイストレーナーで、
そこまで辿り着きたいと思っている人が、殆どいないのだと感じている。
そして何より、、、
冒頭でお伝えしたが、
一般の人は、そんなことに興味が、ない。
僕はこの領域にこさせて頂いたからには、
まずは、
『トレーニングをすると、
その部位にポジティブな変化が起きる』
ことをこの国中に知ってもらうことだ。
美顔ボイトレは神経科学なので、小顔効果もある。
視覚で、変化を感じることができる。
可塑性もある。
これは、これらの進化において、
とってもとっても大きい収穫、
そして、
常識が変わる第一歩なのだ。
知ってもらった先は、
一人でも多くのボイストレーナーが、
ボイストレーニングをより正しく"予防医療"として行う 、常識を伝える使命を持ちたい。
まとめだが、
- これを読んでくださったボイストレーナーの皆さんは、まず、『神経』や『脳』が支配していることに興味を持ってほしい。
- これを読んでくださった喉の不調に悩むみなさんは、医者だけでなく、ボイストレーニングにも興味を持ってほしい。
ということだ。
美顔ボイトレは、そんな想いの全てを網羅するメソッドなのだから、
悩まず暇があったら来て欲しい。
ボイストレーニングはれっきとした、
一つの治療の選択肢なのだから。
鳥山真翔
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