美顔ボイストレーナーの日常。by鳥山真翔

話題の『美顔ボイトレ』!!数々の著名人の声を変えてきた鳥山真翔によるブログです。

【エッセイ】僕はゲイだけど女じゃない。

うんざりしていることがある。

 

 

「今からゲイの知り合い、来るよ」

 

 

僕と一緒に食事やパーティをする方は、僕のことをきっとこのように事前告知をする。

 

し、僕自身も、これまで、

これからゲイが来るというたびに、告知されたことがある。

 

 

別に、「女(男)友達くるよ」

「○○の仕事をしてる知人が来るよ」

と言うのとなんら変わらないから、そのコマーシャル自体には何ら問題はない。

 

問題なのは受信者側で、

「ゲイの知り合いがくるよ」に対して、

それぞれがどんな甲冑(かっちゅう)を身に纏うかが問題なのである。

 

初対面の人と会うときには、人はある程度の心の武装をする。

しかし「ゲイの知り合い」に対するこの時代にそぐうような甲冑は、

まだまだマーケットには流通されていないのだと思う。

 

 

さらに言えば、

僕と会った瞬間に、

 

「実は"これ"なんでしょ?聞いたよー」という、

手の甲をそらし、顔の横に持ってくる、

よくあるオカマを揶揄する動作をするジジィババァもいる。

 

彼らには、アナログ放送から地デジに乗り換え遅れたような、錆びれた、センスの悪い甲冑しか用意できないのだ。

 

 

もう放送が切り替わったのは何年まえだったかしら?

草なぎくんがいっぱいPRしてたな。

東京スカイツリーができたのは何年前だったであろうか。

小渕総理が掲げた平成の書も、昨日のことではないのである。

30年もはるか、昔だ。

 

 

 

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甲冑トークで言えば、僕自身も、ボイストレーナーとしてまだ駆け出しの頃、

 

「女優の○○さんのレッスンをお願いします。」

 

と言われたら、

その日を迎えるまでガチガチに鎧を何種類も磨き、

 

まずその女優さんに会ったら

「いつも拝見してます」と言うか、

あまりミーハー感をださないで、偉そうにするか、、、

 

どのようにするかを死ぬほど悩んだ時期もあった。

 

結果ミステイクを起こし、

一回で警戒されることも多々あった。

その瞬間、僕のことは一般人だと認知し、二度と来なくなった女優さんもいる。

 

 

そう考えれば、やはりゲイであれど、

人格やプライドだってあるんだから、

 

「ゲイ」をメインタイトルとして僕を扱うのであれば、

それなりにナチュラルな対応をしてほしいものである。

 

 

死ね、って思うワードを羅列していこう。

※あくまで個人の感想です。

 

 

  • 「私、そうゆうの全然平気だから〜」
  • 「私、ゲイに好かれるのよねー」
  • 「私のゲイ友達紹介したいー」

 

 

この辺はもう言語道断、慣用句としても相当低レベルなのである。

甲冑にすらなっていない、そもそも人の気持ちのわからない人間だ。

 

しかしながら僕は何百回と、このワードを聞いたことがあるから、世の中的には、

 

「How are you?」

「I'm fine thank you, and you?」

 

的な感じの定型文なのだろう。

 

 

  • 「彼とどっちが女なの?」
  • 「聞いていいかわからないけど、どうやってセックスするの?」
  • 「後ろってきもちいいの?」
  • 「いやーんガールズトークしよー♡」
  • 「女子より女っぽーい♡」

 

言わせていただくが僕はゲイだけど、女ではない。

そして、今付き合ってる彼も、これまで付き合ってきた彼も、女ではない。

 

もちろんトランスジェンダーの子もいるし、

女子より女の子っぽい、繊細で、女性より女性的なセンスのある子もたくさんいる。

けれど、それも、全てのゲイに当てはまるわけでもない。

 

決めつけられても困ってしまうのである。

 

僕は美顔エクササイズの専門家ということは、

世間的には美容家でもある。

が、それは女子より女子っぽい、わけではないのだ。

 

美容に興味がある、イコール、女

 

で結んでいる時点で、

平成という時代に置いて行かれればいいと思う。

 

男性だって当たり前に美を追求する時代だ。

今の高校生や大学生はみんな当たり前のように追求する。

 

男が眉毛を整えたらオカマと呼ばれた時代もあったらしい。

 

時代は時代でいいけれど、

じゃあ今は新時代なのであるからこそ価値観を変えていただきたいのである。

 

 

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「今からゲイの知り合い、くるよ」

 

 

に対してどんな甲冑を纏うか。

もう、次の時代にはそもそも甲冑なんて必要ないのである。

 

それぞれがひとりの人間だ。

全て、インディペンデントなのである。

 

こうあれ、こうなんでしょ、こうだったよね?

なんて、いらないはずだ。

 

 

僕は、彼にそんな話をしてみた。

 

「んー、無理やりわけるとしたら、

やっぱりマナトさんは男で、俺は女なんだと思います」

 

と、どうでもよさそうに、

昨日僕が残したじゃがりこの残りをボリボリ食いながら、おっさんのように、彼は言った。

 

 

無理やりわけてどこが女なのか。

どうあがいてもこのじゃがりこを食っている様は、男だ。

 

僕たちには、どうでもいいのだ。

うんざりしている。

 

女子力のかけらもない僕たちがパンツ一丁でボリボリ音を立てて、

うんざりしているのだ。

 

 

 

 

 

 

鳥山真翔

 

 

 

 

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美顔ボイトレ 声を出すたびに美しくなる

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