【エッセイ】AIとトレーニング。
忙しさにかまけて、サボりがちだったこのブログ。
それでも日々のアクセス数は衰えることなく、
皆さんがこのくだらないブログを心待ちにしてくれている、そのお顔を想像すると、
焦燥感が湧いてくる。
無理やりベッドにパソコンを引っ張り出し、
横たわったまま、
寝起きの、ほぼ全裸状態でこのブログを書いているのである。
ブログを書きながら、
引っ切り無しにくるメールを返信しつつ、
次のゴスペルレッスンで教える予定の楽曲を選曲するために音楽もひたすら聞き流す。
寝たきりでも、
脳を使えば、腹は減る。
ウーバーイーツでダブルチーズバーガーセットを注文するも、
服を着るのも、玄関まで歩くのも、ダルい。
自分で頼んだくせに、
できる限り宅配のお兄さんが来ないでほしいだなんて願ってしまう。
なぜ、こんなにも疲れているのだろう。
、、
4月、5月はテレビ、ラジオに沢山出させていただき、おかげさまで、
沢山の人に僕のメソッドに興味を持っていただいた。
そのおかげで、
人生でこれまで使ったことのないエネルギーを引っ張り出している最中なのである。
『沢山の人の声に、希望をもたせたい』
と、願い続けた夢が、
今現実になりかけているが、
人体とは脆いもので、僕のこの魂のスケールには到底この身体は追いつくことができないのである。
身体は資本である。
僕ももうすぐ30歳。
身体は変わり目。飲んだビールはそのまま腹回りに浮き輪のように浮き出てくるようになった。
以前は一日10レッスンなんかは余裕でこなしていたが、
今は2レッスンでもなんだかヘトヘト。
僕の肉体が20歳前後の頃、
飲み屋の会話で、
その『若さ』を羨んだ大人たちの気持ちが痛いほどわかってきた。
また、
以前は朝までオールで飲んでもケロッと仕事ができた。
今は23:30を超えるまで酒を飲もうもんなら、
翌日に確実に影響が出る。
30歳でこれだったら、
40、50、60になったらどんなに大変なんのだろうと、
これから生きることすら希望が持てなくなる。
僕より年上で、
シャキシャキ動かれる皆様を心から尊敬している。
とにかく、
身体が、重い。
疲れが、取れない。
働きすぎ、と言われたらそれまでだが、
これではいかんと、
メンテナンスを試みる。
最近は、忙しい分、せっかく金銭的にも昔より少し余裕がでてきたので、
昔では金欠で出来なかった、いろんなことを試している。
ただ、とにかく忙しくて時間がないので、
『時短』『トレーニング』で検索。
ヒットしたその中の一つが、
最近アメリカで流行っているという、
『AI(人工知能)』 によるパーソナルジムだ。
そのジムでは、
人工知能の力を借り、
『1日20分で、最高の成果をだす』
というのを売りにしている。
今まで僕も様々なパーソナルトレーニングを受けてきたが、
どれも1時間以上。
どれもハードワークだった。
体力付けのために行って、
体力を奪われて、終わっていた。
それが、たったの20分でいいという。
そんなアホなことあるかい!!
と古典的に突っ込みたくなるが、
AIという言葉にアレルギーを起こしてる場合ではないので、
実際に彼氏と体験に行ってみた。
、、、、、、効いた。
AIが、僕たちの肉体データを瞬時に計測、分析し、
からだに負荷をかけてくる。
20分で、効率よく限界を超えてゆく。
なんとも華麗なる世界がそこには待っていた。
よくある有酸素運動で筋肉を温めることも、
ストレッチもしなかったけど、
20分で、確実に、筋肉の限界を超えたのは、
わかった。
筋トレで常に大切なのは、
一歩限界を超えることだろう。
それはなかなか、人間の力では、
どうしても甘やかしてしまい、
難しいのである。
AI、、、、恐ろしい子。。
人間が生み出したものだが、
人間の力を、容易く超えてきたのだ。
僕も、ボイストレーナーとして、パーソナルトレーニングを提供する身として、
最近よく考えることがある。
AIの時代に、僕のトレーニングは、打ち勝てるのであろうか。
今回AIの力、そしてその効率の良さを目の当たりにして、なお一層考えた。
今回、その20分のトレーニングは、効率的だったが、
僕には、まだまだそれは未熟だと思った。
なぜなら、AIには、
僕の当日の左肩の不調に気がつくことができなかった。
また、彼の姿勢の歪みは無視して負荷を均一にかけ続けた。
これでは本当に美しい体を、安全に手に入れることは不可能だと思った。
マニュアル通りにドヤ顔で機械に任せてくるインストラクターばかりそこにはいたが、
やはり繊細なケアは圧倒的に人間が勝るだろう。
トレーニングにおける『気配り』の大切さを痛感した。
『人間力』という言葉があるが、
それこそ機械にはないものだ。
そして、今回完全に理解できたのは、
機械には『感性』がない。
『○○のように、動かして』なんて、ひらめきの言葉なんてものも出せないのである。
人間によるパーソナルトレーニングは、
AIが優秀になればなるほど、
良くも悪くも差がはっきりするものだと思った。
ことボイストレーニングにおいては、
聴覚と、作り上げたい音色において、
なお一層『人間の力』『感性』が必要なのだと思う。
といいつつも、
やはり20分は魅力なので、
彼と共に、
そのジムに入会をした。
(したんかい)
体は美しくしても、
頭の中が古典的な頑固ジジイにならないように、
時代と共に、
人工知能と、人知能をうまいこと融合してトレーニングを生み出していきたいと、
胸に誓った。。。
鳥山真翔
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詳しくは 2019.9.6 鳥山真翔ワンマンライブ『COLORFUL〜すみません、歌手、再開します〜』開催決定‼️🦅🌈 - 美顔ボイストレーナーの日常。by鳥山真翔