早口言葉が苦手なあなたへ・・・脳科学の豆知識。
こんにちは。
ボイストレーナーの鳥山真翔です。
今日は専門の脳科学のお話です。
僕のボイトレワークショップでは、
最初にいつもお悩みを伺っていますが、
圧倒的に多いのが、
『滑舌が悪い』
というお悩みです。
滑舌が苦手、
早口言葉が苦手なあなたへ、
脳科学的な豆知識です。
滑舌が悪い原因を探ろう。
滑舌が悪い、主な原因としては、
もちろん発声にまつわる筋力の低下も関係してくるので、
『鳥山式 美顔ボイトレ』でもある程度回復します。
しかし、一番の大きな原因は単に筋力、ではなく、
私たちが使用する日本語という言語のはっきりとした特色である、
子音と母音の位置関係
をしっかり理解できていないことが大きな原因となっているのです。
日本語は、この世界でも類い稀な、
かなり規則正しい発音をします。
『あかさたな』
は、
メインとなる A
に、子音がついて、
『A kA sA tA nA』
と、なりますよね。
全ての文字が、必ずたった5つの母音とセットになっています。
母音の発声に関しては、
ボイストレーニングで一撃で治ります。
たった5つですから。
ようするにやっかいな
『滑舌の悪い方』、とは、
この それぞれの子音を読む位置 と、
それにまつわる筋力の低下が主な原因となっています。
『鳥山式 美顔ボイトレ』では、
2回目の方が受講できる講座として、
この子音を読む位置を、1つ1つ勉強し、
トレーニングしていっています。
それは講座受けていただくか、
僕の著書を読んでいただくとして笑
滑舌に関して、
このブログの読者の方限定 の豆知識と、
トレーニング法を伝授させていただきます^_^
脳は、母音に先に電気信号を送る。
まず、皆さんに最初に理解していただきたいのは、
筋肉、とは脳から送られる電気信号によって動いています。
当たり前ですが、この信号が狂ってしまうと、
早口言葉なんてとてもではないけど言えません。
では、脳はどんな働きで言葉をつくっているのでしょうか?
まず、筋肉は大きく分けて、
収縮速度によって、 『速筋』から『遅筋』まで 分かれています。
速筋とは、早い動きができる筋肉で、
まばたき、などを想像していただくといいと思います。あのように早い動きができる筋肉です。
遅筋とは、姿勢を保つなどに使うなど、力に対応する筋肉です。
では、
発声にまつわる軟口蓋や口唇の筋肉は、
その速筋と、遅筋の、
中間的性質を持つ とされています。
そして、イヌでの実験データになりますが、
母音を発声する筋肉は、
筋肉に電気刺激を与えて、
0.043秒で最大収縮に達します。
しかし、発音に使う子音、
たとえば唇の筋肉だと、
0.058秒かかります。
要するに、、、
言葉を読むにあたって、
子音の方が、先に反応しなければいけないのに、
母音の筋肉の方が先に反応を起こしてしまうのです。
このタイムラグが、早口言葉を読むにあたって脳を惑わせ、
滑舌が、てろんてろんになってしまうのです。
リズムに合わせて子音、母音のみを読むエアーボイトレを
では、改善策です!
脳が、子音、母音、共鳴を起こすのにタイムラグが滑舌を惑わせているのですから、
タイムラグ調整のために、
リズム(時間)を使ってトレーニングをするのがベストです。
- 手拍子を叩く。(1秒に2拍ほど。BPMでいうと120)
- リズムに合わせて 『こんにちは、ありがとう、さようなら』 と、言う。
- 今度は子音のみで同じことをやる。母音は出さない。ひそひそ声と同じイメージ。
- 今度は母音のみで同じことをやる。 『おんいいあ、あいあおう、あおうああ』 となる。
- 最後にまた子音と母音セットで、 『こんにちは、ありがとう、さようなら』 と言う。
これを繰り返し、
慣れてきたらさらに速度をあげましょう。
脳のタイムラグが改善され、
また、子音を読む場所がわかってきます。
ネットで調べたいろんな早口言葉で試してもいいかもしれません。
みなさんが日頃悩んでいることは、
基本的に脳のバグだと思っていただける大きな例が、『滑舌』でございました。
おためしあれ!!
鳥山真翔
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