【コラム】体の主導権は頭部より下が握っている。
正直、今、とても身体が疲れている。
6月〜8月のスケジューリングは、
ことレッスンに関してだけ言えば、
出張多めの、移動が毎日3〜4回あるような、
ありがたいことに、いつかそうなろうと願っていたような毎日となった。
それに加えて出版関連のことや、メディアの取材、
活動休止前の最後のライブの準備、練習、色々な手配や、
日々のゴスペルのコーラス採譜、
最新シングルのレコーディング音源のミックス作業、ジャケットやプロモーションのこと、
さらにさらに、、
会社経営、経理トラブルや人事の変更、指導など、
何かとバタバタしている。
2〜3時間ぐらい寝て、人前に登壇するときはとんでもない量のドーパミンを放出する。
反動を受けた体にはビールやレモンサワーで脳を誤魔化し、
翌日さらにだるいという負のループだ。
『疲れマラ』
という言葉をご存知だろうか。
昔よく飲んでたテレビ業界のおじさん達が、
度々口にしていたワードだ。
当時は全く理解できなかったが、
まさに僕はいま、
猛烈な『疲れマラ』を体験している。
仕事以外にはなんの気力も性欲も湧かないのに、
僕の体は肉体の滅びる危機を感じ、
本能的に、後世に子孫を遺そうとしている。
気づけば僕の貴重な血流を奪って行く、
元気な我が息子を、
みんなにバレないように必死に隠し、
剽軽(ひょうきん)なゲイボーイは今日もたくさんの方々の前に登壇するのである。
『疲れマラ』は科学的には、
大脳や副交感神経の働きであり、
先日もブログに書いたが、
思考とはかけ離れた存在である。
勝手に身体が反応し、その後その性欲を脳が理解するのだ。
『脳科学的に、行動が先、思考は後。』
僕はいつもレッスンで、皆さんにこう言うのである。
考えてから行動が伴ってくると勘違いしている人は、
確実に育ちが悪い。
例えばそうゆう人は、レッスンで声も出さずに、歌詞をひたすら眺め、
『難しい難しい〜』
と勝手に負のループにはいっている。
歌が上手くなりたいのであれば、
まず考えるよりも声を出さなければ、
脳が反応し育つはずがない。
そんな人の行動を、
『疲れマラ』に例えるのであれば、
『勃て!!勃て!!息子よ!!
なぜ勃たないのだ!!くそ!!!』
と、レッスン中に、
もがきながらEDになってしまっているような状態なのだ。
考えずにただリラックスして流れに身をゆだねればいいのである。
サンフランシスコ大学発表の論文にも、
『体の主導権は頭部より下が握っている』
と書かれている。
いつでも身体がした行動が教えてくれるのだ。
歳をとると頭でっかちになる。
頭でっかちは損なのだ。
こと、ボイストレーニングに関してもそうである。
だからこそ僕は考えるより感じてもらう。
煩脳に、
身体がネガティブに支配されないように、
支配されないような筋力を鍛えてもらっている。
これからレッスン受ける人は心に留めて欲しい。
主導権は身体や身体の行動にある。
頭でっかちに主導権はない。
だから僕の息子は今日も全力で元気でいてもらおうと思う。
休みの日がくれば、勝手にコイツはおとなしくなるからだ。
おやすみなさい。
鳥山真翔
↓鳥山真翔公式HP↓