美顔ボイストレーナーの日常。by鳥山真翔

話題の『美顔ボイトレ』!!数々の著名人の声を変えてきた鳥山真翔によるブログです。

【エッセイ】ピアノ

僕がピアノを習ったのは、

子供の頃のトータルで3年間だけだ。

 

 

習ったり、やめたり、習ったり、やめたりした。

 

 

千と千尋の神隠しの『ゆばーば』みたいな顔した先生に、

毎回30cm定規でボコボコにされながら、

 

 

勢いでツェルニー丸々1冊を1年で終え、

 

ベートーベンのソナタの悲愴第1楽章でコンクールに出た。

 

 

ソルフェージュに挑戦してみれば、

どんなに難しいものでも、

完璧に譜面が書けるようになった。

 

 

小学校5年生の時にはサントリーホールでトランペットをソロで吹かせてもらった。

 

それは先生に叩き込まれた、

トラウマとも呼べる音楽の"基礎"があったからだと思う。

 

 

一方、

音楽を、、、

いつでもそつなくこなすように見える僕を、

 

 

いつでも、

学校でみんなが天才だね、天才だね、と褒め称えてくれた。

 

友達の家に遊びにいっても、

友達のお母さんたちが、

すごくチヤホヤしてくれた。

 

 

だけど、

それでも先生だけは厳しかった。

 

 

怒られることが苦手な僕は、

 

先生が嫌いだった。

 

プロの目線で僕はダメなのだと子供心に察していた。

いつでも自分に自信がなくなった。

 

ピアノがダメなだけなのに、

人間としてダメなんじゃないかと錯覚もした。

 

 

だからピアノのレッスンが大嫌いだった。

 

 

色々嫌いすぎて将来自分が音楽に携わるなんて微塵も思わなかった。

 

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でも、、、

 

 

時を経て、

大人になり、

色々経てなぜか歌手となり、

 

当たり前にピアノが必要となった。

 

 

僕にはコード弾きがすぐできた。

ゴスペルを教えていても音階やハーモニーが湧き出るように出てくるようになった。

 

 

全てはあのトラウマと呼べる"基礎"があったからだ。

 

 

 

逃げ出しても、

逃げ出しても、

 

過ごしたその時間は、

かならず自分の魂となり肉体となっていることを知った。

 

 

本当の意味で成長を起こす時は、

トラウマのような時間を受け入れていくことなのだと僕は知っている。

 

 

 

大人になった僕は、

『先生』と呼ばれるようになった。

 

 

 

「私、ブスなんです」

「もう十分お綺麗ですよ」

 

 

みたいな、

上っ面だけで褒め合い傷を慰め合う、

この国のクソみたいな文化では、

 

 

人を成長させることなんてできるわけがない。

 

 

僕はあくまで本当の意味で先生でいる。

 

本当の成長を起こす先生でいたいのだ。

 

 

 

僕に会いにくることは少し勇気がいることかもしれないけれど、

 

遠くからでも僕のレッスンを受けに来てくれる人に、

『成長』してもらいたいと心から願うので、

 

みんな、僕というハードルを乗り越えてほしい。

 

 

僕のことを嫌いになったとしても、

『鳥山と出会ってよかった』と10年後言ってもらえるような先生でいたい。

 

 

僕にとって、あの『ゆばーば』みたいな先生は、

人生の恩師なのです。

 

 

 

#鳥山真翔 #美顔ボイトレ

 

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美顔ボイトレ 声を出すたびに美しくなる

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