美顔ボイストレーナーの日常。by鳥山真翔

話題の『美顔ボイトレ』!!数々の著名人の声を変えてきた鳥山真翔によるブログです。

【エッセイ】ゴールデン街のマスターと、断捨離。

 

 

僕の周囲だけかもしれないが、人々がざわついている。

昨年5月16日、天王星が牡牛座に入り、運気がガラッと変わり、

一旦星が逆行したものの、今年に入って順行に戻り、

いよいよ新しい世界が始まるらしい。

 

 

価値観は時代とともにうつろいゆく。

元号も変わるし、新しいことを始めたくなる人も増えるだろう。

 

僕もそんな天命に身を任せ、

物理的にも、魂も、来たる新時代へ、

ひたすら『断捨離』の時期を過ごしている。

 

本当に必要なものはなにで、

本当に必要な概念はなんなのか、

 

昔の誰かが決めたルールに縛られていないか、

それは本当に思いやりなのか、

常に自問自答をしている。

 

 

結果、意気込んで断捨離をしなくたって、

『自分が常に気持ちよく過ごせること』

を基準に、毎日を過ごせるようになった。

 

気持ちよく過ごせないなら、それは全て自分のチョイスで、自分の選択の仕業なのである。

 

 

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今日は久しぶりの休日だ。

とは言っても、締め切りの原稿や資料が沢山ある。ので気が休まることはない。

 

 

少しでも気持ちよく過ごすために、

当日予約で割安の、近所のホテルを取った。

 

最上階でも当日なら1万円だ。

温泉までついてる。

 

自宅でゆっくりしたっていいけれど、

別にお金が沢山あるわけではないけれど、

 

自分が気持ちよく過ごすために自問自答をすれば、

必要経費だ。

 

 

15時のチェックインのために、

いきつけの洋食屋でミックスフライとハイボールを掻き込み、

タクシーでホテルへと向かう。

 

若干胃もたれ気味で不愉快だが、

それも自分の選択だ。

 

しかしながら、部屋について最上階の景色を眺めれば、全てどうでもよくなった。

 

そうそう、これこれ!!

僕は今日この景色に癒されるのだ。

 

 

到着後すぐ、

フロントに、レンタルのPCと、氷を持ってくるように頼んだ。

最上階に泊まればフロントの対応もすこぶるよい。

 

持ち込んだウイスキーのミニボトルと炭酸水でハイボールをつくり、

PCを開いた。

 

これから、来週に差し迫った企業研修で配布する、

レジュメとテキストを作成しなければならない。

 

資料作成とは、クリエイティブだ。

僕にとっては本来一番苦手で、苦痛な作業なのだが、

それもこの景色とハイボールで無問題となるのだ。

 

 

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ありがたいことに休みがない。

そして、仕事が、過去1、楽しい。

 

僕の新時代への断捨離は、

スペースが出来ればできるほど、

仕事へと矛先が向かう。

 

休もう、休もう、としていた時期もあった。

求められることはこんなにも幸せなのに、

求められることから逃げ出したい時期もあった。

 

だけどいまは、仕事が楽しいのだ。

スペースがあるからこそ、楽しいのだ。

 

余裕のない中で楽しめと言われても人間は楽しめない。

天王星と牡牛座さんは、きっと、

人々に本来の楽しみ方を教えてくれているのだ。

 

 

 

 

 

先日、

機会があって、

初めてちゃんと、新宿ゴールデン街で、飲んだ。

 

僕が独立した頃に出会った、金髪で敏腕の女性経営者の友人と、だ。

大変やり手で、尊敬する友人で、

1年に1回タイミングが合えば会うような親友だ。

 

彼女はなんとこの牡牛座時代に、

『自分の会社』を断捨離したらしい。

 

心の声を聴き、断捨離したものの、、

彼女は、悩んでいた。

 

待ち合わせでも、

『今商談だからちょっと待ってて』

と言われた。

実際はバイトの面接だったらしい。

 

会ってからカミングアウトされたが、

こんなプライドも、僕の前で、断捨離する覚悟ができたようだ。

 

 

一軒目が終わった後、

飲みに行く場所も見つからず、

歌舞伎町をひたすらさまよえば、ゴールデン街へと導かれた。

 

飛び込みで、ゴールデン街の中ではとりわけモダンな雰囲気の

『るつぼ』

という店に入った。

 

その時客はおらず、マスターはカウンターに座りパソコンを開いていた。

 

モサモサでヒゲだけど、スタイルのいい、ダンディなマスターの店だ。

赤い壁には女性の裸の絵や奇抜なアートが殴り書かれている。

彼の奥さんが描いたらしい。

 

そんな店に二人で引きよせられた。

 

『お客さん、普通の人たちじゃないね?』と言われた。

 

その瞬間から、

なんだか一気に全てを打ち明けられるような、マスターとなった。

なんだか一気に全てを打ち明けてしまった。

 

逆に、話を聞けば、

彼は自分の劇団を持っている、俳優兼演出家のマスターだった。

 

好きなことをやりながら、

夢を追いかけながら、生きるためにバーをやっているそうだ。

 

マスターがオススメしてくれたジンをロックで飲んでいる中、

迷える僕の友人に、彼が伝えた印象的な一言がある。

 

『情熱を注げることと、

生きるためにする仕事は違うけれども、

"ここがなくなったら困るよ"、

ってお客さんの声を聴くと、

僕はここを絶対にやめられなくてね。』

 

 

 

話に夢中で、

いつ来たかわからないけれど、

僕たちの隣で大いびきをかいて寝ているおじさんを放っておきながら、

マスターは僕たちに話を続けた。

 

 

断捨離後、仕事だらけの僕と、

仕事を断捨離した彼女。

そして、マスター。

 

 

ほっこりする会話と、

うまい酒だった。

 

 

 

 

 

そんなことを思い出しながら、

いま、ホテルの最上階で僕が飲んでるこの酒も、

同じくらい、うまい。

 

ただのトリスのハイボールだけどね。

 

自分次第で、なんでも、うまい。

 

 

 

さ、仕事しよ。

明日からは、関西だ。

 

 

 

鳥山真翔

 

 

 

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美顔ボイトレ 声を出すたびに美しくなる

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