美顔ボイストレーナーの日常。by鳥山真翔

話題の『美顔ボイトレ』!!数々の著名人の声を変えてきた鳥山真翔によるブログです。

【コラム】僕は生きたいと願っている。

人は自らの死を察知した瞬間、

セックスの200倍のドーパミン、βエンドルフィンや、セロトニンが出るらしい。

 

脳機能学者の苫米地英人氏が紹介していた。

 

 

昨年僕は、徳島県で休暇を過ごし、

ラフティングをしたとき、

 

激流で転覆、ボートの下敷きになり、

救命胴衣をつけていたけれど、

 

10秒以上浮き上がることももがくこともできない瞬間があった。

 

その時、溺れる苦しみや焦り、

死に対する恐怖を感じる以上に、

天国のような快感 を感じたのを覚えている。

 

確かに死ぬ時は、人はしっかり鎮痛や鎮静をするのだ、

と、僕はその時に体感したのだ。

 

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僕の姉は3年前、癌で死ぬ時、

癌で潰れた肺で呼吸不全となった。

 

モルヒネなどの大量のオピオイドを投与していたが、どうしても苦しみからは解放されなかったようだ。

 

その瞬間を迎えた時の顔があまりにも苦しそうで、

僕は自然なことと、不自然なこと、

その両方に対する違和感を、今も拭えずにいる。

 

苫米地氏の理論を用いれば、姉は自然と苦しまなかったのかもしれない。

 

だけど、じゃあ癌の疼痛に苦しむ人がいた時に、

医療麻薬を使わないのか、と問われれば、

 

家族も本人も即答で

『使ってください』 と、

 

今問われても、そう答えるだろう。

 

 

 

 

 

人が、、、

 

人生において、

『苦しみから逃れたい』 

としてする行為は、

人の摂理からは反しているのかもしれない。

 

人生とは、魂の試練だ と誰かが言った。

 

それでも人は苦しみから逃れるために生きるのだ。

そして、苦しみから逃れようとすると、

負のループに入っていくようにできているのだ。

 

常に、観念し、常に、受け入れること。

そして、争わないこと。

それのみが、きっと、苦しみから逃れることのできるたった一つの手段なのだと、

 

人生というステージを進めていけばゆくほど、そう思うのだ。

 

 

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なぜショッキングなタイトルとともにこんなことを書いたのか。

 

別に死のうとしているわけでも、

死にっぱぐれているわけでもない。

 

ただ、この一週間、

いや、正確にはほぼこの一ヶ月、

体調がすこぶる悪い。

 

昔から僕は、成長する時に、

知恵熱を出す癖がある。

今回はそれが悪化して、病院で軽度の肺炎とまで診断された。

 

おかげさまで、10月にはいってからは、

殆どレッスンができずにいる。

 

迷惑をかけてしまい本当に申し訳ないと思っている。

 

今年はそんなんばっかりだ。

僕は生業であった歌手を無期限活動休止してみて、

そして、これから、11月、人生をかけた大勝負を控えて、

 

ストレスが溜まっている。

極みまで溜まっている。

 

『歌う』という鎮痛が無くなった僕は、

『歌う』が鎮痛だったことを知った。

やはり、発声とは、正義なのだ。

 

声を正しく出し脳や神経から分泌をさせること、

それについての研究は僕が第一人者であり、

僕は身をもって経験をしているのだ。

 

喉を痛めたことのない人には

喉を痛めた人を救えないし、

 

うつ病になったことがなければ

うつ病の人を救えない。

 

僕は気質的にアーティストであり、

自分や身近な人が経験したこと、目で見たもの、

実際に治した、

という実績でしか、

話すことができないのだ。

 

僕は僕がボイストレーナーとして、

より多くの人を救うために、

今、自分の不調を、

あえて存分に体感している。

 

 

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ひとつだけわかったことがある。

 

僕は今セックスの200倍のドーパミンを分泌していない。

 

なぜなら、辛いからだ。

 

ということは、僕はまだ生きているし、

体は、ただ、生きたいと願っている。

そう実感している。

 

辛さを味わえるということは、

死とはほど遠い話なのだ。

 

壁に向かって、叫んでみた。

この声がどんな共鳴を起こせば僕は救われるのか、

 

たくさんのことを試してみる。

 

僕のことただの辛さは、

これから沢山の人を救う原動力になるのだと思うと、

 

この時間は、紛れもなく、必要な時間なのである。

 

 

僕はまだ死ぬ寸前、からはほど遠いところにいる。

 

 

 

もう一度、壁に向かって、声を出してみよう。

 

 

 

 

鳥山真翔

 

 

 

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