①クモ膜下出血後の『筋拘縮』から学んだボイストレーニング法。①
ボイストレーナーの鳥山です。
今日は、僕のトレーニングを受講する際の、
筋肉に対する考え方をこちらに記します。
10年間変わらぬ『瞬発的に緩める』コントロール為の研究の中で、僕が絶大なヒントを得たある"きっかけ"があるのです。
学校での『ストレッチ』に対する違和感
まず、僕が幼少期から違和感を抱き続けたことがあります。
体育の授業の準備体操で行う
『ストレッチ』、なのです。
僕は特に"前屈運動"が苦手で、
今も周りの方に驚かれるほど、
"体が固い"人間でした。
ずっとコンプレックスを抱いてきました。
学んだ通りストレッチをし続ければ改善してゆくだろうと、
密かに毎日お風呂上がり、
寝る前にストレッチを続ける日々の鳥山少年の想い虚しく、
それが改善されることはありませんでした。
先天的なものではないか?本当に柔らかくなるのか?子供心ながらに、違和感を覚え続ける日々でした。
注※現在はパーソナルトレーナーさんのおかげで改善されて来ています。
歌手としても悪影響?
その"体が固い"余波は、歌手としての僕にも響き、ボイストレーニングや声楽の指導を受ける際にいつもその時々の先生方から、
『体が柔らかくならなきゃ無理だよ』 と言われ続けてきました。
確かになんとなくそんな気がするのです。
柔らかさと歌唱力は比例しているだろうと、なんとなく素人目にもわかるものです。
指導していただくがまま続けるも当然、僕の体は柔らかくなることもなく、、
先生方のように、
水飴のように伸びやかな、
俗に言う『柔軟な発声』を手に入れることも出来ませんでした。
その悔しさから、人から学ぶことを一旦取りやめ、
独学でボイストレーニングの世界へとのめり込んだのです。
母が『クモ膜下出血』で倒れた。
ボイストレーナーとして、
いつもより良い時間を提供できるように模索する日々。
自分なりに『柔軟な発声』に対する見解や対処法を身につけました。
2010年に立ち上げたSwitch Of Voiceには数千人も訪れていただけるような、信頼あるボーカルスクールを作ることができました。
けれど、 もっともっと時短で紐解ける術 があるのではないか、と、
いつもヒントを探していました。
そんなさなか、
忘れもしない 2015年11月20日深夜 、
見知らぬ番号から一本の電話が。
母(当時50歳)が、
首のシコリを取る軽い手術を受けた
その日の夜。
『お母様の呼吸が止まりました。
今すぐ病院に来てください』
というショッキングな電話があり、車で慌てて病院へ。
到着して医師から神妙に言われたのは、
『 クモ膜下出血を起こしています。
グレードは5段階中、5(即死)に近い4。
非常に重度です。
すぐに呼吸が止まってしまったので、
病院にいたのは不幸中の幸いでした。
呼吸器をつけさせていただいています。
これから手術にはいります。
お母様の場合、非常に難しい手術です。
途中で何があるか分かりません。
最善は尽くします。
同意書のご記入をお願いします。
』
呆然としながら同意書を書きながら、
真っ白になった母の脳のCTの画像を見ても、
変わり果てた母の姿を見ても、
到底元には戻らないであろうと、素人でも一目瞭然でした。
続く
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